大橋 篤史

PROFILE

大橋 篤史

大橋篤史(おおはし・あつし)

2007年入職

福祉系の専門学校在学中は、同法人医療福祉センター草津でアルバイトを経験。学校を卒業後2007年4月に社会福祉法人びわこ学園に入職。「知的障害児者地域生活支援センターさくらはうす」「びわこ学園障害者支援センター訪問介護ステーションちょこれーと。」「生活介護事業所たいよう」を経て、2022年からは「生活介護事業所ピアーズ」に勤務。

重度障がい児者の気持ちを尊重する法人の姿勢に魅かれる

当法人に入職する前は、福祉系の専門学校に通っていました。もともとは飲食店でアルバイトをしており、20代で働くのならば、人の役に立つ仕事をしたいと考え、何かないかと調べる中で福祉の仕事を知りました。その中で高齢者関係の仕事を知り、そこで働くには資格をもっている方もいる。その資格を取るために学費を貯めて、福祉系の専門学校に入学しました。
高齢者関係で仕事をすると決めていた為、特別養護老人ホームに実習に行きました。そこで知的障がいを持つ高齢者と関わる機会がありました。コミュニケーションの記録を取り様々な姿を見せてくれたと報告すると、実習の職員から「知的障がいがあるから、この人はそこまでは理解できてない」と言われ、「なぜ理解できてないと決めつけるのだろう」と疑問を持ちました。

学校に戻り、障がいをもっているかたの施設で実習をしたいと相談したところ、びわこ学園を紹介されました。ここで重度障がい者と関わり、彼らがいろんな表情を見せてくれる様子やびわこ学園で働いている職員を見て、自分の考えは間違っていなかったと実感。びわこ学園で働く楽しさを知り、ここに入職しました。

介護福祉士の資格を取得する過程で学んだ教えを大切に

私は学生時代に、介護福祉士の資格を取得しました。当法人には資格を持っていなくても、良い介護をしている先輩がいるので、この仕事においては資格が必ずしも必要だとは思っていません。

しかし、資格を取得するために学ぶ過程で自分自身が成長できたと思っています。資格を取るための授業は厳しく、記録の取り方1つとっても、しっかり教えていただきました。心に残っているのは、先生から「介護には答えはないけれども、何事に対しても当たり前だと思わずに疑問を持つことが大事」と教えてもらったことです。

もちろん、疑問を持ってばかりでは仕事が進みません。働き始めは余裕がなく、わからない事ばかりで日々を過ごしていると、ある先輩から「仕事中は時間に追われることある。その瞬間に考え続けるのは難しい。でも少しずつ時間に余裕が持てるようになる。それまでは焦らず自分のペースに合わせて、時間をつくることができた時に立ちどまって考えると良い」と言われました。その言葉があったからこそ、今もここで働くことができていると思っています。

土日休み、こども、両親の体調不良なども職場の中でフォロー体制あり

私が今働いているのは通所施設です。毎朝職員でミーティングをした後、利用者さんの自宅にお迎えに行き、施設で食事や療育活動をしてもらい、15時半に自宅までお送りします。退勤時刻は17時15分で、土日が休みです。私には娘と息子がいますが、子どもたちと過ごす時間も確保できています。こどもや両親の体調不良など、急を要するときも、職場内で休みなどの調整をして頂き、安心して働ける環境をつくってもらえています。

入所施設とは違い、通所施設の場合は同じ職員と毎日顔を合わせる事ができる。チームとして一緒に目標を立てて共に達成する楽しさがあります。

直近で感じたことは療育活動の会議を行い、職員間で情報を共有し、取り組むことで利用者さんの持っている力を再発見したことでした。ある利用者さんは作業のひとつとしてミキサーのボタンを押す時に職員が待つと、より指の力を発揮できるのではないか、別の利用者さんでは、他の人に注目が集まっている時に、自分も注目があびたいと思っているのではないかといったことを職員間で共有し、「自らの動きがでるまで待つ」「注目をあびるようなポイントをしっかりとつくる」といった工夫を行いました。そういった関りを意識することでより利用者さんが活き活きと意欲的に参加する姿があり、チームみんなでその瞬間を共に感じ、職員間での達成感、喜びがありました。利用者さんの「その人らしさ」の成長や変化を共に確かめあいながら、毎日を過ごせることがこの職場での楽しみであり、やりがいではないかと思っています。

寄り添える人、共感力のある人にぜひ応募してほしい

この仕事には向いている・向いていないはないのではと思います。私自身も介護の仕事が向いているかどうかわかっていません。
ただ、答えがない仕事だからこそ、今の状態が正解だと思い込まずに、自らずっと考え続けられる人に来てほしいです。当法人の利用者さんは重度障がいを持っているので、自分の想いを言葉や身振りなどで表現するのが難しい人ばかりです。だからこそ、耳を傾け、利用者さんの想いに共感し寄り添える人に、ぜひ当法人で働いてほしいです。