片野 有紀

PROFILE

片野 有紀

片野有紀(かたの・ゆき)

1990年入職

福祉系の大学在学中は同法人、第一びわこ学園(現 医療福祉センター草津)での実習、アルバイトを経験。
卒業後、1990年4月に社会福祉法人びわこ学園に入職。
入職後は、医療福祉センター野洲を経て、現在は医療福祉センター草津に勤務。

入職の決め手となったのは職場の雰囲気と仕事の楽しさ

当法人で働きたいと思ったのは、福祉系の大学に通っていた頃に実習に行ったのがきっかけです。アルバイトもする中で職場の雰囲気がよく、利用者さんと関わるのも楽しかったので、入職しました。 
20年ほど入所施設である医療福祉センター野洲で働き、その後、医療福祉センター草津に異動。
病棟の仕事を経験した後、短期入所の担当となりました。
ここではショートステイや相談の受け止め等、地域で生活されている方を支援する窓口としての役割を担っていました。
現在は、再び病棟で働いています。
 
病棟では職員が交代で利用者を24時間支援している為、早出、日勤、遅出、夜勤等変則の勤務形態となります。
当法人の場合、前の月に休みや勤務の希望日を提出し、出勤日を調整してもらいます。 

妊娠中も子育て中も周りの配慮のおかげで仕事を続けられた

私には子どもが二人おり、産休・育休を取得しました。
出産後も仕事を続けるのが当たり前の職場でしたし、妊娠がわかり上司に報告すると病棟全体で受け止めてもらい、体に負担がかからないように配慮もしていただきました。
当時は法人内に保育園があったので、子どもが1歳になったらそこに預け、仕事に復帰しました。
私が働いているところに、散歩中の子どもが来ることもありましたし、当法人のお祭りに子どもと一緒に参加することもありました。
そのため、子どもも私の仕事を理解してくれていたと思います。 
子どもが小さい時は、子どもとの時間も大切にしたいと考え、シフトの希望をお願いすることもありました。
もちろん、病棟の都合もあるので、全部の希望を叶えてもらうのは難しかったですが、前の月に希望を伝えるので、運動会や授業参観などの行事にも参加できました。
子どもの病気で急に休む場合も、職員は協力的でとても助けられました。
また、夫が単身赴任だったため、実家の両親を頼ることもありました。
自分だけで抱え込むのではなく、周りを頼りながら仕事と子育てをし、いろんな人のおかげで子どもが育ったと感じています。 

「してあげる」ではなく利用者さんからもらうものもたくさんある

利用者の方と関わるなかで印象に残っているのは、入職1年目の出来事です。
当時担当した利用者さんへの食事中の対応に困ってしまったことがありました。
すると、別の部屋にいた他の利用者さんが「片野さん、お代わりはないかい」と声を掛けてきました。
その時は、利用者さんへの対応でそれどころではありませんでした。
しかし、後からその利用者さんを担当していた職員が「『片野さんが困っているから助けに行かないと』と言って、部屋を出て行ったんだよ」と教えてくれました。
その時、利用者さんの優しさを感じ、温かい気持ちになりました。

生活の中では、利用者さんの食事や入浴の介助、活動など、たくさんの関わりがありますが、こちらから一方的に、「してあげる」「やってあげる」ではありません。
利用者さんは重い障がいを持っておられるので、反応がわかりにくいこともあります。
でも、生活を共にする中で、利用者さんと気持ちが通じ合えたと感じることもたくさんあります。

当法人の良いところは職員同士が「お互い様」と言える点

私は当法人に30年以上勤めてきました。
短期入所の担当をしていた際は、ご家族から相談を受けたのに、希望に添うことができず申し訳ない気持ちになったこともあります。
また、これまで悩むこともありましたが、深く考え過ぎると周りが見えなくなりますし、他の職員の意見も聞こえなくなります。
いい加減な仕事をしてはいけませんが、深く考え過ぎないこと。
そして仕事中は仕事に集中し、仕事が終わったらプライベートを大事にする。
それが大切だと思っています。

当法人の良いところは、「お互い様」と言える点です。
産休や育休を安心して取れる環境ですし、私自身、今では子育て中の職員を応援し、できる限り協力したいと思っています。
当法人で働きたいと思っている人に伝えたいこと。
「最初はうまくできなくても大丈夫。焦らずに一緒に仕事をしていきましょう。」